由緒

「西明寺」の名前の由来を簡単に!

鎌倉幕府執権職の北条時頼公が諸国を見聞する旅をしていた。

旅の途中、時頼公が越後(新潟県)で、ある貧しい家に一晩泊まらせてもらいました。翌朝旅立とうとした時、その家の女房がめでたくお産をしました。その女房が旅立つ時頼公に「これまでも子供を産んできましたが、どういうわけか体が弱く中々育ちません。どうかこの子が丈夫に育つように、名前を付けてもらえませんか?」と言いました。時頼公は少し考えその子に自分の法名をとって「西明寺」と名付けました。

やがて西明寺という子は立派に成人し、鎌倉の執権の元に行く機会がありました。名前を役人に問われた彼は、母から伝え聞いた自分の名前の由来を話すと、役人は執権時頼公に伝えました。時頼公は喜んでその時の一夜のお礼を述べました。

その後、西明寺は時頼公の恩恵深きをもって出家を決意し、寺号を「西明寺」として山号を「恵日山」としました。