直江兼続

   

直江兼続と西明寺

或る時、直江兼続が米沢西の山辺へ紅葉狩りに出られた。帰るを忘れ黄昏に馬を引きながら、西の向に西明寺の樹影の深きを見ながら詠んだ。といわれている。
 
大意は、「愛宕羽山山麓の遠山にある西明寺から遥かに秋の景色を眺めれば、遠い昔の最明寺入道時頼の故事が偲ばれる。日が暮れ月が出んとする時のめぐる様子がまざまざとみられる。思いがけなくも眼前一面に金色の風景が広がった。」であろうか。 米沢を一望できる高台にある、この西明寺から、城下の町づくりを眺めていたのであろう。